ワークショップは2023年8月23日(水)開催です.
ワークショップのみの参加の場合も,SES2023への参加申込と参加費が必要になります. 参加募集のページより参加申込をお願いします.


WS1: ソフトウェア工学とダイバーシティおよびインクルージョン

  • 討論リーダ: 鷲崎 弘宜(早稲田大学)、野田 夏子(芝浦工業大学)
  • 趣旨説明:
    人々の性別や障がい,年代,立場,宗教,民族,国・地域,その他の側面における多様性(ダイバーシティ)や包摂性(インクルージョン)が社会的に注目される中,プログラミングを含む広義のソフトウェアエンジニアリングの研究,実践,教育において,ダイバーシティやインクルージョンに関係する困難さや取り組みの機会を議論し共有することは重要である.ダイバーシティやインクルージョンの促進によりイノベーションが促進されることが国際的に知られながらも,日本の産業界や学会においてはまだ十分でないことが指摘されている.ソフトウェア工学のコミュニティにおいても,ソフトウェア工学におけるダイバーシティおよびインクルージョンのあり方(Diversity and Inclusion in Software Engineering),ならびに,ソフトウェア工学を通じたデジタル社会におけるダイバーシティやインクルージョンの推進(Diversity and Inclusion by Software Engineering)について議論し,取り組み,成果を共有し発展させ続けることが重要であり,日本の特徴を踏まえた国際的な発信が課題である.こうした問題意識のもと,2022年に継続発展的な取り組みのためにソフトウェア工学研究会においてダイバーシティWGを設立し,ウィンターワークショップやソフトウェアエンジニアリングシンポジウムにおいて集中討議を積み重ね,外部発信に向けた具体的な成果を上げつつある.例えばウィンターワークショップWWS2023においては,ソフトウェアエンジニアリングにおけるジェンダーについて「モブ・ライティング」セッションを設けて,系統的文献レビューをその場で参加者により共同実施し,成果を共同で論文執筆した.このSES2023併設ワークショップにおいて引き続き,参加者からソフトウェア工学とダイバーシティおよびインクルージョンに関わる話題を広く募り共有するとともに,ワークショップ中に特定テーマに絞ったモブ・ライティングを実施する予定である.
  • 開催形態:
    ハイブリッド開催(Zoom)
  • 討論形式:
    ポジションペーパ発表
    モブ・ライティング(参加者共同による調査および論文執筆)
  • ポジションペーパーの扱い
    ポジションペーパを募集しますが参加にあたり必須ではありません.
  • 参加申込先: ses2023-ws1 @ ses.sigse.jp ( @ を半角@に置換) までメールでお申し込みください.
  • ポジションペーパ投稿締切: 8/1
  • ポジションペーパ採録通知: 8/4
  • ペーパ無し発表申込締切: 8/4
  • ペーパ無し発表採択通知: 8/4
  • ポジションペーパ最終原稿締切: 8/9

プログラム

13:00-13:20 オープニング: 参加者自己紹介、目標設定

13:20-14:15 発表: ダイバーシティとソフトウェア

  • 鷲崎 弘宜(早稲田大学/国立情報学研究所/システム情報/エクスモーション)
    ジェンダーとソフトウェアエンジニアリングにかかる継続調査報告(10+5分)
  • 崔 恩瀞, 槇原 絵里奈, 野田 夏子, 鷲崎 弘宜
    ソフトウェア工学研究会ダイバーシティWG活動とアジア圏の実態調査計画 (5+5分)

14:25-15:55 モブ・ライティング1: テーマ設定, 文献調査

テーマを絞り,その場で全員参加により当該テーマに関わる文献サーベイ(いわゆるSLR: Systematic Literature Review; 系統的文献レビュー)を分担して進め,2-4ページ程度の短い論文を分担して書きます.対面参加の方はオンライン接続可能なラップトップをご持参ください.専門性や経験ほか,ご心配には及びません.それぞれに応じて楽しく進めましょう.

16:00-17:30 モブ・ライティング2: 執筆、まとめ

17:30-17:35 クロージング(多少前後の可能性あり)


WS2: DX時代のビジネス・社会価値創造に向けた新たなソフトウェア工学: Software Engineering for Business and Society (SE4BS)

  • 討論リーダ: 関 満徳(エクスパッション合同会社)、萩本 順三(株式会社匠BusinessPlace)
  • 趣旨説明:
    討論リーダらは Software Engineering for Business and Society(SE4BSと称して,DX時代のより良い未来を社会的・ビジネス的観点でデザインし,顧客価値やビジネス価値に基づいてソフトウェアの開発と運用を進める枠組みとプロセスを構築しつつあります [a] [b] [c]. 本ワークショップでは,SE4BS および周辺技術を体験するオンラインのグループワークを通じて,テクノロジーの急速な進化にあわせて人類の明るい未来を同時並行的に描いていくことを実現する新たなソフトウェア工学のあり方を参加者全員で探ります.以下の流れにより全体概要に加えて,価値に関わる活動やプラクティスについて体験を通じて具体的に探ります.
    ・SE4BSの趣旨説明
    ・ビジネス価値からトレーサブルに要件に落とすワークショップ
    ・議論,まとめ
    [a] DX時代の新たなソフトウェア工学(Software Engineering for Business and Society: SE4BS)に向けた枠組みと価値駆動プロセスの提案, SIGSE 2020年 3月研究集会
    [b] セミナー: 社会やビジネスに新たな価値を生み出すソフトウェア工学 (SE4BS)
    [c] Value Driven Process Towards Software Engineering for Business and Society (SE4BS), COMPSAC 2020 Fast Abstract
  • 開催形態:
    オンライン開催(ZoomとMiroを使用)
  • 討論形式:
    Miroを使用して、ビジネス価値からトレーサブルに要件に落とすワークを実施いたします
  • ポジションペーパーの扱い
    なし
  • 参加申込先: ses2023-ws2 @ ses.sigse.jp ( @ を半角@に置換) までメールでお申し込みください.
  • 申込締切: 8/1

プログラム

  • 13:30-13:40 開会のご挨拶、SE4BSの活動紹介
  • 13:40-14:10 価値創造サイクルにおけるトレーサビリティ
  • 14:10-14:30 [ワーク]ビジネステーマ策定
  • 14:30-14:40 休憩
  • 14:40-15:00 [ワーク]ステークホルダーモデル(ニーズデザイン)
  • 15:00-15:20 [ワーク]価値分析モデル(ニーズデザイン)
  • 15:20-15:40 [ワーク]価値デザインモデル(シーズデザイン)
  • 15:40-16:00 [ワーク]要求分析ツリー(要求のデザイン)
  • 16:00-16:20 [ワーク]トレーサブルの確認
  • 16:20-16:30 まとめ

WS3: チャット型生成AIとソフトウェア工学

  • 討論リーダ: 西 康晴(電気通信大学)、石川 冬樹(NII)、三浦 真樹(富士通)、徳 隆宏(ダイキン工業)
  • 趣旨説明:
    現在ChatGPTをはじめとしてチャット型生成AIの活用やその影響について盛んな追及と議論が行われている.ソフトウェアシステムの開発・運用に関しても従来困難であったような支援を行える可能性があるとともに,従来の専門的な開発を経ずプロンプト入力の追及を主体としたソフトウェアソリューションの構築・運用も追及されている.ここで,チャット型生成AI自体の更新や進化は月単位で行われいるとともに,プロンプト入力の追及は研究者に限らない幅広い技術者により数日・数週間単位で非常に迅速に行われている.
    本ワークショップでは,この潮流に対してソフトウェア工学がどう変わり,あるいは変わらず,どのような役割を果たすのか,そしてソフトウェア工学の研究者や実践者がどう活動していくべきなのかという二つの問いを議論する.具体的には,「チャット型生成AIのファインチューニングや品質評価など,SE for ChatAI」と,「チャット型生成AIによりソフトウェアシステムの開発・運用を支援する ChatAI for SE」の双方について,参加者の意見を集めつつ議論を行う.これにより,系統的な概念整理やガイドライン策定,共同サーベイや研究などの継続的な活動につなげることをねらう.
  • 開催形態:
    ハイブリッド開催
    (Zoom,オンラインホワイトボード(Miroを想定)などブラウザでのサービスアクセス)
  • 討論形式:
    「チャット型生成AIのファインチューニングや品質評価など,SE for ChatAI」と「チャット型生成AIによりソフトウェアシステムの開発・運用を支援する ChatAI for SE」のそれぞれに対し,考えられる応用事例,課題・懸念,長期的に必要な活動などについて,募集したポジションペーパーの発表とともに,ワークショップ参加者全員の意見をオンラインホワイトボード等にて集めながら議論を進める.
  • ポジションペーパーの扱い
    ポジションペーパーの募集を行う.賛否がありうる意見や現状の悩ましさの表明など,著者名・所属名とともに永続的に公開することが難しいような発表も歓迎するため,SES2023のWebサイトに公開するものと公開しないものを区別して募集する.
  • 参加申込先: ses2023-ws3 @ ses.sigse.jp ( @ を半角@に置換) までメールでお申し込みください.
  • 投稿締切: 7/18
  • 採録通知: 7/25
  • 最終原稿締切: 8/1

参加される方へのお願い

オンラインホワイトボード (Miro) での議論を行います。 現地参加の方は、ノートPC等画面が大きく、 入力を行いやすい機器をお持ちください。 電源は全員が常につなげられるほどはないので、 フル充電でお越しいただき、 限られた電源をうまく共有できればと思います。

プログラム

※ 議論状況により前後することがあります

  • 10:00~10:30 イントロダクション・前提知識共有
  • 10:30~11:00 ポジショントーク(以下敬称略)
    長崎県立大学 日下部 茂
    三菱電機 森  素子
    東京都市大学 藤原 賢二 、大阪工業大学 井垣 宏
  • 11:00~11:30 課題共有・議論題材集め
  • 13:00~16:00 グループ議論ワークショップ
  • 16:00~16:30 まとめ・クロージング

WS4: 形式手法

  • 討論リーダ: 横川 智教(岡山県立大学)、早水 公二(フォーマルテック)
  • 趣旨説明:
    形式手法とその関連技術によってソフトウェア・ハードウェア開発の効率化および製品の高信頼化・高品質化を実現するために,産業界・学術界において様々な取り組みが進められている.本セッションでは,産学の連携を通じて情報産業における形式手法の普及および利活用を推進するべく,継続的に議論を行っている.形式手法の産業界への普及は進んでいるが,導入支援のための技術教育の必要性や,実システムへの導入に際してのコストの軽減など,多くの課題が残されているのが現状である.
    本セッションでは,形式手法の導入を成功させるための産学での取り組みとその連携の進め方について情報を共有し,議論を行う.産業界においては自動化技術など導入コスト削減のための事例報告を,学術界においては抽象化の適用やアルゴリズムの高速化などの技術開発に関する報告などを歓迎する.
    なお,本セッションでの議論の対象は上記のトピックには限定しない.これまで継続的に議論を進めてきた,形式的検証や形式仕様記述に関する研究開発に加えて,プログラム解析技術の応用や,プロセス代数理論に基づく解析,SAT・SMTソルバの応用など,様々な技術開発に関して,先端技術の利活用からまさに現場で利用されているシステムの検証事例までの幅広い提案を募集する.さらに,アプリケーションとして,ソフトウェア・ハードウェアシステムの検証に加えて,組込み・実時間システムへの適用,セキュリティ問題解決への応用,車載システム・医用システム開発への導入など,適用事例の報告や応用の枠組みの提案を募集している.導入支援ツールの開発などシステム構築に関する報告も歓迎する.産業界からは現場での適用事例や運用方法・ノウハウなど具体的な活動に関する報告を,学術界からは最新の技術動向や学生への教育実践報告などを期待する.進行中の研究開発に関する途中経過についての報告も歓迎している.
  • 開催形態:
    Zoom を用いたハイブリッド開催
  • 討論形式:
    本セッションでは,事前に発表を募集し,申し込みのあった発表者による各30分程度(質疑・討論含む)のプレゼンテーションを行っていただく予定である.また,共通テーマに関する参加者全員による議論も行う.
  • ポジションペーパーの扱い
    ポジションペーパーは集めないが,発表のタイトルと概要を事前に応募いただきたい.
  • 参加申込先: ses2023-ws4 @ ses.sigse.jp ( @ を半角@に置換) までメールでお申し込みください.
  • 投稿締切: 7/18
  • 採録通知: 7/25
  • 最終原稿締切: 8/1

プログラム

  • 13:30 – 13:40 オープニング
  • 13:40 – 14:40 発表セッション(30分 × 2件)
  1. 工業高等専門学校の学生への導入を目的としたB-Methodのモデル記述(10)
    大西孝臣,山本椋太,中村嘉彦(苫小牧高専)
  2. モデル検査教育におけるビジュアルプログラミング技術の有効性に関する調査横川智教,水本拓海,有本和民(岡山県立大学)
  • 14:50 – 15:20 情報交換会
  • 15:20 – 15:30 ラップアップ