SES2023は,現地/オンラインあわせて 227 名の方にご参加いただき,今年も大盛況のうちに終了いたしました.
ご参加いただいた皆様,ありがとうございました.

受賞者(敬称略)

最優秀論文賞

例外処理を検査するテストが実行経路に基づく欠陥限局手法に与える影響の調査
吉岡 遼, 肥後 芳樹, 柗本 真佑, 楠本 真二 (大阪大学), 伊藤 信治, Phan Thi Thanh Huyen (日立製作所)
大規模データセットと多種ミューテーション演算子を利用した欠陥限局に適するプログラム構造の再調査
久保 光生, 肥後 芳樹, 楠本 真二 (大阪大学)
系統的文献レビューによるソフトウェアエンジニアリングにおけるジェンダーに対する日本の研究・実践動向調査
鷲崎 弘宜 (早稲田大学/システム情報/国立情報学研究所/エクスモーション), 小林 浩 (システム情報), 宮﨑 仁 (日本文理大学), 田中 佑奈 (日立製作所), 槇原 絵里奈 (立命館大学), ニウシャ ローズ (早稲田大学), 新谷 勝利 (早稲田大学), 崔 恩瀞 (京都工芸繊維大学), 野田 夏子 (芝浦工業大学)

研究奨励賞

自動テスト生成技術を利用した機能等価メソッドデータセットの構築
肥後 芳樹 (大阪大学)
テスト駆動開発における継続的な支援を目的としたフレームワークCATddの試作
宮下 丈明, 片山 徹郎 (宮崎大学)
構文木と視線移動の自動マッピング手法を用いたプログラム理解過程の分析
吉岡 春彦, 上野 秀剛 (奈良工業高等専門学校)

インタラクティブポスター賞

BERTによるATT&CKとCAPECの攻撃パターン間の抽象・具体関係の自動検出
土田 拓将,宮田 陸歩,鷲崎 弘宜,須本 賢介,吉岡 信和,深澤 良彰(早稲田大学)
逆変換を活用した生成された文書の実行ベースの評価尺度
佐藤 美唯,髙野 志歩,伊東 和香,倉光 君郎(日本女子大学)

企業ポスター賞

設計モデルとコード間の双方向トレーサビリティ問題へのChatGPT適用実験
鹿糠 秀行,是木 玄太,曾我 遼,西川 和寿(日立製作所)

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Pick Up!

参加者用ページはこちらです.(ID/パスワードは参加申し込み時のIPSJからのメール ”ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2023 参加申込受信のご連絡” に記載されています.)

鬼塚 真 以下の方々からの基調講演ご登壇決定! ぜひご期待ください.
8/24:鬼塚 真 氏 (大阪大学大学院情報科学研究科 教授)
講演題目「AIを活用したビッグデータ管理の動向とソフトウェアテスティングへの期待」



深澤 良彰 8/25:深澤 良彰 氏(早稲田大学 理工学術院 教授)
講演題目「生成AI時代のソフトウェア工学」





大規模言語モデルをテーマにした企画セッション(チュートリアル,パネル)を予定しています.ご期待ください!
8/24:チュートリアル「大規模言語モデル入門」
講師:西田 京介 氏(日本電信電話)、西田 光甫 氏(日本電信電話)

  
8/25:パネル企画「大規模言語モデルとソフトウェア工学 ~ChatGPTはソフトウェア工学に変革をもたらすか?~」

  • 座長:鷲崎 弘宜 氏(早稲田大学)
  • パネリスト:石川 冬樹 氏(国立情報学研究所)
  • パネリスト:倉光 君郎 氏(日本女子大学)
  • パネリスト:丸山 宏 氏(花王)
  • パネリスト:三浦 真樹 氏(富士通)
  • SPLC連動企画として以下の方々からの発表を予定しています.ご期待ください!
    Maurice ter Beek(Italian national research council, Italy)
    タイトル「Efficient Static Analysis and Family-based Model Checking of SPL Models」

    Mathieu Acher(INSA Rennes, France)
    タイトル「Deep Software Variability for Replicability in Computational Science」

    シンポジウムの目的

    情報処理学会ソフトウェア工学研究会では,1995年度から2003年度にかけオブジェクト指向シンポジウムを開催し,オブジェクト指向技術を中心に研究開発と実践の交流の場を提供してきました.2006年には,ソフトウェアエンジニアリング全般に対する社会的ニーズの高まりに応じるために,シンポジウム名をソフトウェアエンジニアリングシンポジウムと改め,より広い領域の研究者・実務者が集う場として開催しました.同シンポジウムは,その後も毎年実施され,近年における国内最重要なソフトウェアエンジニアリング研究発表の場の一つとなっています.

    その間,社会のソフトウェア化が進み,価値創造の源泉がソフトウェアであるという時代を迎えています.そこでは,ソフトウェアの企画,開発,運用,保守,マネジメントおよび周辺の社会インタラクションやピープルを含むあらゆる側面への系統的アプローチとしてのソフトウェアエンジニアリングが果たす役割が大きく,システムが提供する価値の実現手段を与えるという立場から,価値そのものを決定づける立場へと大きな転換を果たしつつあります.

    ソフトウェアエンジニアリングシンポジウムでは,論文発表を含むあらゆる活動をビジョンのもとに明確に位置づけ,これまでのシンポジウムの優れたレガシーを受け継ぎながら,今後のソフトウェア工学コミュニティを展望します.ソフトウェアエンジニアリングシンポジウムが具体的に目指すビジョンとコンセプトを以下に示します.

    ビジョン

    ソフトウェアエンジニアリングのプロフェッショナル集団やそれに連なるアーリーキャリア・学生および周辺の関係者が集い交流するとともに,人々や社会の価値創造に貢献するソフトウェアエンジニアリングに向けた研究,実践および人材育成の成果発表と議論を通じて深化と拡大を進め,その結果を社会へ発信するとともに更なる深化および拡大の基礎を得ます.

    コンセプト1「集う」

    ソフトウェアエンジニアリングに携わる多様な利害関係者が立場・性別・年代・主張を超えて集い,行動規範をもって相互の理解と交流を深め,連携します.

    コンセプト2「研究する」

    理論研究にもとづくソフトウェアおよびソフトウェア開発の基本原則の解明や新たなアイディアの創造,事例研究にもとづく実証経験とを突き合わせ,ソフトウェアエンジニアリングの地平を広げつつ,実践へとつなげます.

    コンセプト3「実践する」

    ソフトウェアエンジニアリングのプラクティスや実践経験を共有および深掘りし,知識,スキル,コンピテンシとして体系化し,ソフトウェア社会における産業発展に貢献するとともに,さらなる研究を促します.

    コンセプト4「育成する」

    実証済みのソフトウェアエンジニアリング高等教育や職業訓練および組織開発運営成果を共有するとともに,プロフェッショナルが高い倫理感および職業意識を持ち社会的地位を高めることに貢献します.